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外見重視!ニューバランスの定番モデルをデザインから選んでみる。

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ニューバランスの中でも人気がある定番モデルにはいくつか種類がありますが、そのデザインを大きく分けると三種類になります。

  • クラシックデザイン
  • ハイテクデザイン
  • レトロデザイン

クラシックデザインはいわゆるTHE定番のニューバランスデザインになります。M1400は紛れもないクラシックデザイン。
ハイテクデザインはそこから進化しはじめたデザイン。スニーカーの機能的にも高い。M1700などがその代表になります。
レトロデザインはニューバランスの中でもローテクに分類されるモデルに多くみられます。U420等のランニングシューズがレトロデザインにあたります。

ニューバランスの代名詞でもある履き心地という意味では以下のようになります。

ハイテク > クラシック > レトロ

やはり発売されている時代も違いテクノロジーは進化しているので機能的にも、後発のハイテクモデルの方が履き心地が良いです。

ただ、こういった機能さえも超えてしまうのがデザインやスタイルです。これは靴やモノを購入する時に何を重視するのかということになるのですが、機能性なのか外見なのかスタイルなのか流行なのか。それによっても変わってきます。

最新のテクノロジーが使われていて履き心地がよくても見た目が好きになれなければ、履いていても気持ちがいいとは思えません。流行だからとクラシックデザインを選ぶというのも同じです。

やはり自分が履いていて気持ち良い。と思えるモノこそ長く付きえますし大事にしたいと思えるはずですし、スタイルに合った靴を選ぶというのも、モノの選び方の楽しみ。

この記事ではデザイン重視で選ぶニューバランス。という考え方で、どんなスタイルのニューバランスが好きなのかを発見してもらえたら嬉しいです。

それではデザイン別に見ていきましょう。

レトロデザイン

ここ数年のレトロブームはスニーカーだけではなく、世界的な流行です。ただ流行なだけではなく、新しいテクノロジーが次々に生まれて行く世界で、古き良き時代を見直すキッカケにもなっていたりします。
デザインにおいては物事を突き詰めた結果、最終的に残るのはレトロデザインに近いシンプルな形状であったりもします。行き過ぎた自動化の中で本当に必要なものとは何かを見直すことは、ハイテクノロジーな時代に一石を投じています。
ニューバランスのスニーカーにおいてもレトロランニングシューズに分類される、ロープロフィールなスニーカーの人気が高くなってきています。素材が良いとも言えず、クッショ性が高いわけでもありませんが、レトロなスタイルはシンプルであり、今の世界には逆に斬新に映る。主に現在では、安さやスタイル重視で選ばれる方が多いシリーズ。

U220

ニューバランスの中でも安価で買えることから、コスパの高いスニーカーとしても人気が高いU220。素材的にも機能的にも良いとはいえないが、無駄を省きフォルムは細身でスタイリッシュ。

 

U420

ニューバランスのレトロデザインブームの火付け役ともいうべきモデル。元々のモデルであるM420は1980年代に大人気となった名作。見た目的にはクラシックデザインよりではあるが、全てにおいてギュッと絞られているフォルムとシンプルさがとても魅力的である。

 

U520

U520は元々名前がなかったMADE IN IRELAND製のスニーカーにU520と命名し現代に蘇ったモデル。M576辺りのクラシカルデザインのようなデザインだが、それよりも絞ったようなフォルムが素晴らしい。クラシカルよりボリューミーではなく、U420よりもう少しボリュームがほしい人には絶妙なライン。

 

クラシックデザイン

クラシックデザインは説明するまでもなく、誰が見てもニューバランスの靴だとイメージするのがこのクラシックデザイン。伝説的なモデルも多いが、廉価版やリファインモデルなどにも多く用いられていることで多くの人の目に触れる機会も多い。レトロデザインのスニーカーよりも機能的に良く、クッション性や安定性に優れているほか、靴としての出来も素晴らしく、丈夫に出来ているので長く付き合えるのが嬉しい。

M1300

この型番無くしてニューバランスは語れないというほどに有名なクラシックモデル。当時売られていたそのものとは違うということもありますが、デザインとしてはその名に恥じない仕上がり。

 

 M1400

M1300の後からハイテク系デザインの系譜が始まっていくことになるのですが、M1500の後に発売されたM1400はM1300のデザインを継承。クラシックデザインの最後のモデルだけあり最高傑作として名高い仕上がり。

 

M576 

デザインはM1400と似ているが、M1400の方が若干シャープな感じ。とはいってもM996との差ほどの違いはありません。トゥの持ち上がりなどはM576の方が上がっている。この辺は英国製の革靴のようなイメージ。作りや履き心地はM1400に軍配が挙がる。MADE IN UKという部分が強いと思いますが、素材面はM576が優勢。

 

M996

今まで紹介したクラシックデザインを細身にしたようなフォルムが人気のM996。その違いはラスト(木型)なのですが、M996だけはSL-1。クラシカルデザインをスッキリト履きこなしたい方はM996がおすすめ。

 

ハイテクデザイン

従来のクラシックデザインから更なるテクノロジーの進化をしていくニューバランスですが、それは機能面だけではなく、デザイン面でもハイテク化を進めていきます。1990年代にはAIR MAXやポンプフューリーが登場しハイテクスニーカーブームが起こります。ニューバランスもその影響を少なからず受けていることもありましたが、他のブランドよりも控えめなハイテク化。されど、ニューバランスの中では明らかなるハイテクデザイン。Nマークの縮小化や素材も合皮や合成素材が取り入られるなどデザインの幅はクラシックデザインに比べて大きな広がりを見せる。逆にいえば安っぽさが出てしまうという印象もありますが、それが、80年代後半から90年代の象徴でもあり、今の時代にまた受け入れられている。

M1500

M1300の後継モデルとしてM1500は今までのニューバランスデザインから一新されハイテクデザインへの変換を促す決定的なモデルでしょう。ニューバランスの中でもフォルムは細くスタイリッシュで、デザイン面からいっても非常に高い人気がある。Nマークは小さく、切り返しも今までとは大きく異る。

 

M997

M1500と同様に900シリーズのクラシックデザインであるM996の後継モデルとしてハイテク化へ進んだ第一歩。この頃のモデルの方がフォルムが細く、トゥは前に長くなってロングノーズのようになっている。M997も合成素材をアッパーに使用しNマークは少し控えめになってきている。

 

M998

900シリーズのM997の後継モデルとして発売されたM998。M997よりもさらにハイテク化が進んだ印象のデザイン。機能面においてもハイテクが進みニューバランスではじめてABZORB(アブゾーブ)を搭載した記念すべきモデル。プラスチックパーツがところどころに使用され、ある意味ではニューバランスのヘリテージモデルの中で一番90年代を感じるデザイン。私としてはけっこう好きなM998ですが、中途半端感も否めなずに他のモデルと比べてしまうと、一般的な人気はやや少ない。その分他の人とは同じにならない所が魅力。コアなファンからの評価は高いモデル。

 

M999

M998からミッドソールデザインの流れは引き継ぐものの、アッパーデザインのハイテク化はいったん落ち着き、クラシックデザインに近いデザインに戻ってきました。これは1000シリーズのM1600やM1700などにも通じるデザイン。フォルムもM1500やM998までの流れとは異なり、ロングノーズからプレントゥのような丸みを帯びたデザインに変化。今回は紹介していませんが、M585もこの年代のもので同じようなデザインを継承している。

 

M1700

1000シリーズの最終の美を飾るモデル。デザインはM1500を踏襲するも、ABZORB(アブゾーブ)をミッドソール全面に搭載しビジブル化などAIR MAX95からのハイテクブームの影響が色濃く見える。この頃は良い素材を使い、いかに雰囲気を仕上げるかよりも、技術が上がってきた新素材をいかに組み合わせるか。そういったハイテク思考のデザインが世間に増えていきました。M1700も素材はシンセティックレザーをアッパーデザインにふんだんに使用している。この後のフラッグシップである2000シリーズへ踏襲されることとなる。

 

M990 V2

発売されたのはM1700の前年だったのですが、アッパーデザインにスウェイバーが搭載され、この後の99Xシリーズの定番となる独自の切り返しを取り入れるなど新しいデザインを投入。M1700と同様にヒール部のみだがアブゾーブをビジブル化。900シリーズらしいスリムなフォルムを保ちつつ新たなデザイン、履き心地、そしてアイデンティティを手に入れた記念すべきモデル。

 

 M990 GL4

M990の四代目として登場したM990GL4は二代目M990のアッパーデザインを踏襲しながらもさらに洗練されシャープな印象に生まれ変わった。ミッドソールはアブゾーブからACTIVA(アクティバ)に変わり軽量化され歩きやすさも進化を遂げた。また、前モデルである三代目M990ではハイテク感の強かったミッドソールのデザインは落ち着きを取り戻しツートンカラーが900シリーズらしい。

 

ニューバランスデザイン

こうしてデザイン面から遡ってみると、やはり年代的なデザインの流れというのが見とれとる気がします。ニューバランスのデザインはそこまで派手さは感じられないが、技術と相まって独特な進化を遂げている。格好良いのかダサいのか。そういった声が聞こえたりもしますが、それがハマればクセになる。ニューバランスらしさとも言えるのだと思います。デザインだけでなく履き心地もそうですし、カラーリングも全てがニューバランスらしくアイデンティティを解き放っていますね。

どのようなデザインが好きか?自分にはどんなスタイルのニューバランスが合うのか参考になれば嬉しい限りです。

この記事があなたのいい靴との出会いにお力添え出来たのならば幸いです。それでは。

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