Heritage circus

ヘリテージサーカス。好きなモノと、出会う。

New Balance MADE IN ENGLAND ニューバランスUK(イギリス)製の魅力のモデル

f:id:shoenb:20180112115620j:plain

ニューバランスにはUSA製・UK製があるのは、このブログで何度も書いてきたわけですが、USA製とUK製って何か違うのだろうか?工場の違いだけ?と思われている人もいると思います。

大まかに言ってしまうと、アメリカの5つの工場で作られているか、イギリスの1つの工場で作られているかなのですが、厳密にいうと違いが生まれてきます。

その違いというのは、アメリカ製は主に最先端のテクノロジーを搭載したモデルを製造しています。特に新しく生まれる商品は基本的にアメリカの工場で製造されています。

イギリス製はというと、主にヘリテージ製の強いモデルを製造しています。テクノロジー的には過去のものになりますが、ENCAPやC-CAPを搭載していたころのモデルを、英国らしく仕上げて世に送り出している。若干ですが、フォルムもタイトに仕上がっています。

もう一つは、レザーの違いがあって、アメリカ製は固めのしっかりした革でイギリス製のものは柔らかめの革を使用しています。どちらが良い悪いではないですが、特徴の違いがあるというのは覚えておきましょう。

革靴の聖地

イギリスというのは革靴の聖地です。特にイギリスのノーザンプトンではJohnlobb(ジョンロブ)、croket&Jones(クロケットジョーンズ)、Church’s(チャーチ)、Edwardgreen(エドワードグリーン)など革靴好きなら誰もが憧れるブランドがファクトリーを構え今でも革靴が製造されています。

New Balanceのイギリス工場はノーザンプトンではないのですが、カンブリア地方にあるフリンビーという場所にニューバランスの工場があります。ここもかつては、革靴の聖地としてノーザンプトンに並ぶ場所だったと言われる場所でもあります。

ニューバランスのイギリス工場はこのフリンビーのみ。スニーカーや広告にはMADE IN UK、イギリス製、MADE IN ENGLAND 、ユニオンジャックなどが表記されていますが、どれもフリンビー工場で作られているというわけです。

フリンビー工場はちょうど去年、35周年を迎えたことで大いに盛り上がっていたのですが、それがなかったとしても、常に人気の高いモデルを作り続けている。特に上質なレザー(天然革)を使用し革靴に近いような趣を感じさせるスニーカーはニューバランスファンだけではなく、普段スニーカーを履かない革靴通をも唸らせる出来。

そんなイギリスのフリンビー工場で製造されているMADE IN ENGLANDの製品はどんなものがあるのでしょうか。有名なものからちょっとマニアックなものまで紹介していきます。

M1500 MADE IN ENGLAND

1000シリーズの二代目としてM1500は1989年に発売。M1400もあるのですが、M1500がM1300の後に発売されました。一体成型ミッドソール(ENCAP・TPUヒールスタビライザー内蔵)を初めて採用したモデルとして有名でもあり、履き心地の良さも定評があります。元々スタイリッシュなスニーカとして人気が高かったM1500がイギリス製になりレザーをまとってラグジュアリーな大人な顔に変貌を遂げた。これが人気をさらに後押し。今でもニューバランスの中で1.2を争う。SL-1ラストを使用しスタイリッシュなフォルムはファッション関係者からの人気が高い。カジュアルからスーツまで多岐にわたってスタイリングを助けてくれる。

 

 

M576 MADE IN ENGLAND

イギリスのフリンビー工場の実力を見せつけたといえばM576ではないでしょうか。1988年にオフロードランニング用のシューズとして発売されたM576は今年で30周年になります。フリンビー工場も何か記念モデルを出すのか今から楽しみ。こちらもM1500同様にレザーモデルの人気が高い。M576は元々USAレザーモデルの人気が高かったのですが、それとはまた違った魅力を解き放っている。他にもヌバックモデルやスエードとメッシュの定番コンビのものまで幅広く製造されている。M576はSL-2ラストを利用しているので、少し幅が広くゆったりとした履き心地で人気があります。
※US製の576よりは若干タイトな作りです

 

 

M991 MADE IN ENGLAND

M991は2001年に発売され、あのスティーブ・ジョブズが愛用した一足として有名なモデルでもあります。USA製はオーセンティックな感じでいかにもアメリカというイメージなのですが、フリンビー工場の手にかかるとまったく別の表情を見せてくれる。このレザーの放つ魅力というのは魔法のようにさえ感じます。900シリーズがイギリスで作られるというのは今まであまりなかったのですが、M991だけは以前からUK製が発売されています。この靴の履き心地は、履いた瞬間には分からないのですが、履き続けているとクセになり抜け出せなくなります。フォールド感がとてもよく、ABZORBのクッションがとても気持ちいいため長く歩いていても疲れにくい。私も愛用者の1人ですが、だいぶ古くなってきたのでまた一足狙っています。

 

 

M770 MADE IN ENGLAND

登場は1986年で生産国はMADE IN IRELAND。当時はまだアイルランドにも工場があったようで、去年登場したU520の原型もアイルランドの工場で製造されたモデルにある。デザイン的には同時期に登場しているM1300に似ている。
現在はフリンビー工場で作られており、近年では復刻モデルなども相次ぎ人気も定着化してきている。日本でも公式で取扱があるので購入は可能です。

 

 

M577 MADE IN ENGLAND

先程紹介したM576の後継モデルとして1989年にデビューしたM577。現在日本のNew Balanceでは取扱がないため、購入できるのは輸入品のみ。機能やデザインはM576を踏襲しているが、切り返しなどこの後からくるハイテクの波の予兆を感じさせる。他のシリーズでいうと、ちょうどM1500やM997と同じような感じ。履き心地もM576譲りでよくSL-2ラスト仕様なのでもっと日本でも人気があってもいいように思いますがM576が偉大すぎますね。日本にもコアなファンはけっこういたりします。人とはちょっと違う一足を欲しい方におすすめなMADE IN UKのM577。

 

 

M670 MADE IN ENGLAND

M670も日本での取扱ないのですが、C-CAPをはじめて搭載したことで知られ、ニューバランスファンには人気があるモデルです。発売は1985年になります。M670にはMADE IN JAPANのミッドソールが採用されていました。アウトソールにはビブラム・ソール。元々M670は安いのにM1300のような履き心地を体感できるということでも人気に。デザイン的にもM1300を彷彿とさせる切り返しになっています。

 

MADE IN ENGLAND 後記

これが全てのモデルではありませんが、こうしてイギリス製のニューバランスを眺めてみると、クラシックな香りのするモデルが多いことが分かるはずです。M991はこの中では最先端ではありますが、現行デザインの99Xシリーズではクラシックとも言えます。カラーリングもモノトーン以外ではけっこう派手な配色をしてきたりするのもMADE IN UKの楽しさでもあったりします。これからどんなMADE IN ENGLANDのNew Balanceが登場するのでしょうか。楽しみなところです。

プライバシーポリシー

© 2018 Heritage circus. All rights reserved.