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似てるけど違う。ニューバランスM997とM998の違いは?を比較検証してみました。

ニューバランスの中でも定番のシリーズである99Xシリーズですが、その中でも人気が高いのが定番中の定番であるM996。アジア製のMRL996の大人気でさらなる人気を高める。

そしてM996の後継モデルとして発売されたM997。デザインはM996や往年のクラシックから大きく変貌をとげたモデル。

M998はM997の後継モデルとして発売されたモデルで一般的な人気よりもコアな人気がとても高い。

M998とM997は似ていることから比べられることもよくあるモデルでもあります。

今回はそんなM997とM998にクローズアップして、その違いを探っていこうと思います。

M997とM998のプロフィール

まずはM997とM998のプロフィールを見ていきましょう。両モデルともニューバランスの900番台シリーズの中に存在します。900番台シリーズはオンロードランニングシューズラインとして存在。現行モデルのM990V4はライフスタイルラインでありながらも、一般的なファンライド程度なら十分な機能を持ち合わせています。

M997

M997は1990年に発売されました。900番台シリーズとしてM996の後継モデルになります。M996には及ばないものの900番台シリーズの中でも定番的な人気。

M998

一方M998は1993年にリリース。こちらも900シリーズとしてM997の後継モデルとして発売。当時エアマックスのビジブルエア化によりハイテクスニーカーブームが到来。そういった影響もあってかM997から二年ちょっとという短い歳月でM998は登場しました。

ミッドソールの違い

両モデルを比べる上で一番の違いはミッドソールに搭載されているテクノロジーになります。

M997はミッドソールにC-CAPやENCAP構造の一体成型のミッドソールユニットを使用。一体成型のミッドソールユニットは前年に登場したM1500ではじめて搭載されることとなり、M997にも影響を与えている。
一方M998はC-CAPとENCAPテクノロジーを搭載している他にABZORB(アブゾーブ)をニューバランスではじめて搭載しました。
ABZORBは衝撃をほぼ100%吸収し、その力をリターンする反発力も備えています。

デザインの違い

どちらもハイテク化に移行していく過程にあり似てる部分はありますが、M998の方がよりハイテク感を強く打ち出しています。M997はM1500ゆずりの直線を意識した切り返し、M998は曲線の切り返しが用いられているのが特徴的。

 

材質面では、M997・M998ともにメッシュとスエードに加え、合成繊維が取り入れられています。M998では合成樹脂も採用。これはデザイン面とともに安定感の強化に繋がっています。

ミッドソールの部分もM997は直線的ででシンプルなデザインですが、M998は曲線が取り入れらています。

NマークはともにチビNとなりますが、M997が若干大きく、M998は小さくなっています。

上から見たシルエットは、両モデルとも細身になります。両者はニューバランスのライフスタイルの中でもかなり細身の部類に入り、トゥ(つま先)部分は少し長めのロングノーズのようなデザインになっています。

甲の部分はM997はサイドパネルが内羽根のような縫い付けに対してM998は外羽根のように縫い付けられているのも違う所。

ベロは両モデルとも長めになっています。このベロが好きでM997やM998を選ぶ人もいたりします。

 

 

アウトソールは、M997はM996のような一定的なパターンM998は独特なパターンを採用。両モデルともに場所によって硬さを変えるなどアウトソールも一定的ではなくパターンが複雑になっている。M997はヒールプラグにXar−1000を採用しソールの減りに対応している。M998は表記はないものの、かなり固めの素材が使われていている。

 

履き心地の違い

ニューバランスといえば履き心地の良さが売りになっていますが、M997・M998どちらも良い履き心地になっています。ただ履き心地に関しては、全てのモデルで違ってきます。

履き心地に関してですがフワフワの柔らかい感じが履き心地と思っている方もいらっしゃるかも知れませんが、それだけで履き心地は片付けられません。軽さや安定感、どのくらい履くのか、どの位歩くのかによっても違います。その上で両モデルの違いを説明していきます。

どちらもSL-1という、細身のラストを使用しています。

M997はM998と比べると、柔らかく感じます。ただフワフワという感じではありません。

M998は固めな感触です(インソールの違いもあります)

M998は履いていると馴染んでくる感じです。この長く履いているとクッションの感触はM997よりもM998の方が強く感じます。

ライニングはM997が革(M996と同じ感じ)でM998(M1400と同じ感じ)はナイロン素材になります。どちらも滑りやすそうなイメージのある素材ですが、滑り止めのような加工がされているのでつるつるという感じではありません。私はどちらかというとM998のようなナイロン素材の方が好きです。

ちなみにライニングはM997・M998という型番であっても、色がことなる場合はライニングが異なる場合があります。

どちらのモデルもフォールド感は強く感じます。ただこれはきついと感じるわけではなく、アーチ部分や足首まわりなど抑えるべき足の部分をおさえている感じです。安定感も増しているので、長い時感歩いていても疲れにくい。

両モデルとも、履いていくうちに馴染んでいくので、履き続けることによってその良さが分かってきます。最初からある程度柔らかくてみたいな履き心地を求めるのであればインソールを柔らかいものに変更するか、M996やM1400のようなモデルを選んだ方がいいかもしれません。

どちらのモデルが買い?

 

これは好みの問題になるので難しいのですが、あえてどちらかというと、M997の方に軍配が上がります。

どちらのモデルも良いのは良いのですが、M997の方がクセが少なく一般的な人気は高いです。

あくまで個人的にですが、M998は2,3足目のニューバランスであればぜひチャレンジしていただきたいなって思います。

M998に関しては、一般的な人気というのはM997よりも高くはありません。ですが、ニューバランスファンには好きで履いている人も多いです。

M996とM998ならばデザイン的にも大きく違うので、好みで選びやすいのですが、M997とM998は兄弟のように似ている部分があるので迷うところではあると思います。

私個人としてはM998が好きなので、おすすめしたい所ではありますが、どちらを選んでも良い靴との出会いには変わりないと思います。

M996とM998の比較記事も書いていますので、興味がある方はお読みください。

M996とM998の違いは?を比較検証してみました。 - Heritage circus

 

この記事があなたのいい靴との出会いにお力添え出来たのならば幸いです。それでは。

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