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どう違うの?ニューバランスをラストの違いで選んでみよう。

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ニューバランスのスニーカーは履き心地が良いと有名ですが、各型番によって履き心地も違います、形やミッドソール、そしてラストが違います。

ラストというのは、靴を作る時に木型を元につくるのですが、その木型のことをラストと言います。ニューバランスで有名なラストといえば3種類あります。

  • SL-1
  • SL-2
  • PL-1

ライフスタイルシリーズではこの3種類がニューバランスの有名な木型になります。実際にはニューバランスの全てのラストは15種類位存在するようです。おそらくもっと存在するとは思いますが。

各ラストの特徴はSL-1はほっそりとしていて、自然な履き心地。ニューバランスの基本の形となります。

SL-2はSL-1よりも全体的にゆったりした履き心地となっています。個人差もあるので一概にはいえませんが、日本人に適していると言われているのがこちらのSL-2ラストになります。

PL-1はSL-2よりも細いのは確実ですが、ほぼはSL-1と同じように感じます。

SL-1とSL-2の違いを比較

上の説明だけでは分かりづらいので、少し大袈裟ですがラストの違いをイラストにして比べてみました。

ニューバランスSL-1とSL-2の違い

全体的な長さはSL-1の方がストレートで長く、SL-2のラストはカーブがっかり短くなっています。

足の甲の部分はSL-2の方が高く設定されている。

トゥボックス(つま先)部分はSL-1が標準とすると、SL-2はラウンド形状になっていてフォアフット(指の付け根)部分はワイドで高さも深くなっている。

アーチ(土踏まず周辺)部分をみると、SL-1はわりとフラットな形状をしていて、SL-2の方がアーチが高く設定されています。

ヒール部分はSL-1よりもSL-2の方が若干ですが細い設定。 このような違いがSL-1とSL-2にはあります。

日本人に多い足型が、足幅が広く甲が高い。そしてかかとが小さいというのが一般的なようです。
SL-2はトゥボックス(つま先)やフォアフット(指の付け根)が広く、ヒール部分が狭くなっています。

日本人の足の特徴とSL-2のラストの特徴が同じなんですね。SL-2が日本人に合うと言われるのは、こういうことなのです。

※個人によっての違いもあります。

実際のモデルで比較した写真も用意しました。M1400(SL-2)とM998(SL-1)こちらも両極端なモデルですが、形の違いが分かりやすいと思います。M998の方が全体的にホッソリとしてるのが分かると思います。

左がM1400(SL-2)右がM998(SL-1)

型番によってはSL-1のラストであっても、細さには違いがあるものがあります。M1500とM1700の場合、M1500の方はホッソリとしていますが、M1700の方には若干ゆとりがあったりもします。このようにラストが同じだからと言って同じ履き心地なわけではありません。アッパーのデザインや素材等によってもその履き心地は変わります。

それではSL-1・SL-2・PL-1のラストにはどのようなモデルがあるのかを見ていきましょう。

SL-1

SL-1はホッソリとしていてスタイリッシュに見えるラストになります。おもには900シリーズで使用されている。M1500からは1000シリーズにも採用。

M996

細身のルックスがシャープででどんな服装にもあわせやすく長年人気を保ち続けるトップランカー。

[ニューバランス] new balance スニーカー M996 GY(グレー) 8.0D(26cm)

M997

シルエットは996よりも細い。というか細長い感じになります。ここから900シリーズはハイテク寄りに。Nマークも小さくなってきてる。

[ニューバランス] new balance スニーカー

M998

こちらも997と同じように細長いシルエット。革靴で言う所のロングノーズのような感じです。高機能ミッドソールABZORB(アブゾーブ)を始めて搭載したモデル

[ニューバランス] new balance スニーカー M998(CH/28)

M999

細長さは少し落ち着き丸っこい感じに。M999はハイテク化が少し落ち着いたモダンとクラッシックの融合が見事。

nb 17 NEW BALANCE M999 CRK 70342051 Black ブラック ニューバランス

 

M990V2(二代目)

M990の二代目。こちらも細いラインからつま先は丸みも帯びてきています。今の990のデザインの流れはここからはじまる。

[ニューバランス] new balance スニーカー M990 GR2 グレー US 11(29cm)

M991

こちらも上からみると丸い感じがします。スティーブ・ジョブズが履いたと言われるモデル。それを抜きにも根強い人気。

New Balance M991 EFS ニューバランス COCOA/GREY MADE IN ENGLAND Dワイズ [並行輸入品]

M990GL4(四代目)

現行のM990である四代目。シルエットは少し変わり長く四角くといった感じに。三代目のランニング感を抑えてシックに。

[ニューバランス] スニーカー  M990V4

MRL996

M996同様細身のシルエットですが、MRL996の方が全体的によりシャープに引き締められている。USA製のM996を軽量化しリファインしたモデル。現在ニューバランスでも一番売れている。

[ニューバランス] スニーカー MRL996  AGグレー 23.0 D

M1500

M1500は1000シリーズの中にあって細身のデザインです。これはアッパーがシャープなラインだからでしょうか。同じラストであっても履き心地には違いがあります。M1300・1400とは変わってハイテク寄りのデザインだが人気は高い。Nマークが小さい所に好き嫌いが別れる。

[ニューバランス] new balance スニーカー M1500 UKG 27

M1700

M1700はゆったりしてSL-1のラストになりますがSL-2ラストに近いなという履き心地。この履き心地は一度履いたらクセになる。最後の1000シリーズで1000シリーズの中でもダントツの履きやすさ。

[ニューバランス] new balance スニーカー M1700 GRA グレー US 7(25cm)

SL-2

SL-2はゆったりとしていてリラックスした履き心地が魅力です。主にフラッグシップである1000シリーズで使用されている。日本人の足にはこちらのラストの方があっているようです。

M1300

SL-2ラストらしいゆったり感。ニューバランスの伝説的なモデル。現在でもクラシックラインとしては購入は可能。5年毎に発売される完全復刻はSL-1を採用。即完売で絶大な人気を誇る。

[ニューバランス] new balance スニーカー M1300 CLS スティールブルー US 10.5(28.5cm)

M1400

M1400もSL-2らしさを感じるゆったり感です。日本人の足に合っていて履いていても楽。USA製・UK製で現在一番人気のM1400。履き心地も作りも完璧。この靴を履いてみればニューバランスの良さが分かります。

[ニューバランス]スニーカー M1400 SBスティールブルー US 9(27 cm)

M576

M576もゆったりした履き心地ではありますが、少しシャープな感じも。素材がレザーなのでそう感じる部分もあります。履いていれば馴染んできます。育てていけば一番しっくりくるかなと私は思っています。レザーやヌバックなど素材の種類が豊富。90年代には爆発的な人気を博す。こちらも定番中の定番。

[ニューバランス] スニーカー M576 CNN

ML574

MRL996よりもゆったりとした履き心地。シルエットは野暮ったさもあるが、それがまた996との違いになりいい味を出している。M576の廉価版として発売され大人気モデルに。安さは最大の武器。とは言っても安いだけじゃない。ニューバランス入門モデル。

[ニューバランス] スニーカー  NB ML574 VGGRAY(VG) 23.0 D

PL-1

2000シリーズの三代目であるMR2002から使用されたPL-1。現代のフラッグシップモデルには主にPL-1が使用されている。

M2040 GL3

PL-1ラストはSL-1、SL-2の間のようなラストですが、M2040を履くと確かにそう感じます。現代のフラッグシップモデル。履き心地はいうまでもなく最高の出来。デザインもシックに戻ってきて格好いい。

(ニューバランス) New Balance 靴・シューズ New Balance M2040 Grey/Navy グレー/ネイビー US 8.5 (26.5cm) 4E
ラストで選ぶ

ラストで選ぶ方は以前にM1400を履いていた、M996を履いていたから、その系譜にあたらるラストを選ぶという方が多いです。ですがその最初の一足をどのラストにするのか。それを決めてしまうのもいいかもしれません。記事の中にもかきましたが、同じラストであってもスニーカー自体の締めつけ感やフィット感というのは異なってくるので、ラストがゆったりでもきつく感じる場合があります。900シリーズであっても996と991からは違ってきたりもしますの、ラストだけで選ばれるというのは難しいとは思いますが、ラストも含め選んでみるというのも良いのではないでしょうか。

この記事があなたのいい靴との出会いにお力添え出来たのならば幸いです。それでは。 

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